走る前に頭の中を空にしておきたい

陸上(長距離)・博士課程での研究について。

院カレがとても楽しかったので報告します

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全ての発端は、飛雄馬の以下のツイート。

 これに九州大の古川くんが意欲を示したらしく、「大会がないなら自分で作ればよくない?」という話に(飛雄馬談)。

 

緊急事態宣言がなかなか解除されない社会情勢のなかではあったけれど、無事に開催される運びとなってよかった。。。

こういう状況だったこともあり、気軽に参加できない方も少なからずいて、そのために棄権した方もいたとか。

次回は全国の院生が気兼ねなく参加できる社会になっていてほしい。。。

 

レースについて

www.youtube.com

当日出場者のなかでは、PBが14'04"の古川くんと14'05"の飛雄馬がずば抜けていて、この二人の一騎打ちになることは自明。

雄馬の練習日誌を読んでいるので、怪我明けとはいえ飛雄馬の走力は14'20"~30"くらいまで戻っていると予想。

さすがに勝てないとわかっていたので、目標は3位。

 

他大学にも自分と同じくPB14分台の人は少なからずいました。

彼らも先頭にはつかないはず。

第2集団についていって、どこかで一気にペースアップしてそのまま単独で逃げ切る作戦でいくことに。

 

で、結果は

 賞状をもらいました。わーい

 

追いついたときは、「もしや、ワンチャンある?」とか思いましたが笑、

さすがに甘くないですね。

 

院生になっても競技を続けるということ

走り終わってから2日経ってなお、「院カレ楽しかった」と余韻に浸りながらこの記事を書いているわけですが、

それってなんでだろう、って考えてみると、

「自分と同じように大学院でも競技に打ち込んでいる人がたくさんいて、その人達の熱意を近くで感じたから」

なのかなあ、と思います。

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博士課程のみなさまと。

一般的に、日本では経済面や就職先の少なさなど、不利な点が多い博士課程ですが、

そういう中でもこうして競技を続けている方がこれだけいて、同じレースを走れた。

なんだかそれだけで、形容しがたい仲間意識みたいなものが芽生えた気がしてます(勝手に)。

 

大学院でも競技を続けることは、一般的には容易なことではありません。

研究室の体制によって異なりますが、一日の平均労働時間は修士課程で8時間、博士課程で10時間とも言われています。

(ソース不明、間違ってたらごめんなさい)

僕はかなり例外的な研究室に所属できているおかげで、研究にそれほど多くの時間を取られることがなく、今でも競技を続けられていますが、

「学生として競技を続けたいからD進する」みたいなことは一般的ではないでしょう。

 

だから、研究職として働く準備のために修士課程で研究している人も、

研究の道を突き詰めようという意志を持ってD進した人も、

陸上競技が好きだから忙しくても研究と両立できる」

という言葉だけでは片づけられないときもあると思います。

 

そんなときには、一緒に練習し、一緒に院でもバリバリ競技を続けている仲間や先輩の存在が大きな支えになることもあるでしょう。

運営委員の一人である、京都大学法科大学院の原田くんが、「新たな世界を開いてくれた先輩のおかげで、今でも競技を続けられている」ということを院カレブログに書いていました。

blog.livedoor.jp

まさにそういう「前例」が、ときに院生ランナーの心の支えになっているんじゃないか、と。

 

どんなに陸上競技が好きでも、

院でも競技を続ける人が数多くいる環境にいない場合や、

箱根駅伝予選会・地方インカレといった、「学生だからこそ出られる」大会に出るチャンスが少ない人にとっては、

「院生になってまで競技を続ける価値があるのか?」と迷いをいだく場面は少なからず出てくるでしょう。

 

そんなとき、

「院カレで競い合った仲間たちも、きっと今ごろ頑張っているに違いない」

と思えるようになっただけでも、この大会には大きな意義があるんじゃないかな、と感じました。

運営など一切携わっていないのに偉そうですみません。

 

最後になりましたが、運営委員会のみなさま、同じレースをともにした院生(&学部生・OB)のみなさま、どうもありがとうございました!!

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(写真・動画はすべて

twitter.com

から転載いたしました。不都合などありましたらコメントしていただけると幸いです)