院カレがとても楽しかったので報告します
全ての発端は、飛雄馬の以下のツイート。
全国の大学院生ランナーだけを集めて院生日本一を決めるレースとかあったら面白そう
— 阿部飛雄馬 (@hakua_runners) 2020年12月1日
これに九州大の古川くんが意欲を示したらしく、「大会がないなら自分で作ればよくない?」という話に(飛雄馬談)。
【告知】
— 阿部飛雄馬 (@hakua_runners) 2020年12月24日
来年3月を目標に、大学院生だけの非公認全国大会 #院カレ の開催を企画中!
長距離種目の開催を計画、参加標準などは設けない予定です。
どれくらいの院生が興味があるかが分からず、開催に動き出せない状況です。
興味のある方、出場してみたい方など、お気軽にDMでご連絡ください!
【お知らせ】
— 阿部飛雄馬 (@hakua_runners) 2021年1月29日
大学院ランナー最強決定戦 #院カレ を3/26(金)午後、江戸川区陸上競技場で開催します!種目は5000mのみの一本勝負!
先行きが不透明な情勢ではありますが、より多くの大学院生がレースを楽しめるよう、スタッフ一同ベストを尽くしていきます。
詳細は後ほど!
緊急事態宣言がなかなか解除されない社会情勢のなかではあったけれど、無事に開催される運びとなってよかった。。。
こういう状況だったこともあり、気軽に参加できない方も少なからずいて、そのために棄権した方もいたとか。
次回は全国の院生が気兼ねなく参加できる社会になっていてほしい。。。
レースについて
当日出場者のなかでは、PBが14'04"の古川くんと14'05"の飛雄馬がずば抜けていて、この二人の一騎打ちになることは自明。
飛雄馬の練習日誌を読んでいるので、怪我明けとはいえ飛雄馬の走力は14'20"~30"くらいまで戻っていると予想。
さすがに勝てないとわかっていたので、目標は3位。
他大学にも自分と同じくPB14分台の人は少なからずいました。
彼らも先頭にはつかないはず。
第2集団についていって、どこかで一気にペースアップしてそのまま単独で逃げ切る作戦でいくことに。
で、結果は
第1回院カレ男子5000m
— HiroMat (@xmt6umtk) 2021年3月26日
15’14”8[3’02”-09”-02”-02”-2’57”]
3位でした〜
運営の皆様ありがとうございました!
楽しかったので来年も走りたい#院カレ pic.twitter.com/xd1rFDRcS5
賞状をもらいました。わーい
3’02”-09”-02”-02”-2’57”(15’14”8)
— HiroMat (@xmt6umtk) 2021年3月27日
第2集団が3’09”まで落ちたので、ここで勝負を決めようと思って抜け出してペースアップしたら2600手前で先頭に追いついてしまって「あれ?」となった
初めから3位狙いだったので3000で抜き返されても淡々とペースを刻んだ
来年はもっと強くなって優勝争いしたい https://t.co/6Vct23g6eR
追いついたときは、「もしや、ワンチャンある?」とか思いましたが笑、
さすがに甘くないですね。
院生になっても競技を続けるということ
走り終わってから2日経ってなお、「院カレ楽しかった」と余韻に浸りながらこの記事を書いているわけですが、
それってなんでだろう、って考えてみると、
「自分と同じように大学院でも競技に打ち込んでいる人がたくさんいて、その人達の熱意を近くで感じたから」
なのかなあ、と思います。
一般的に、日本では経済面や就職先の少なさなど、不利な点が多い博士課程ですが、
そういう中でもこうして競技を続けている方がこれだけいて、同じレースを走れた。
なんだかそれだけで、形容しがたい仲間意識みたいなものが芽生えた気がしてます(勝手に)。
大学院でも競技を続けることは、一般的には容易なことではありません。
研究室の体制によって異なりますが、一日の平均労働時間は修士課程で8時間、博士課程で10時間とも言われています。
(ソース不明、間違ってたらごめんなさい)
僕はかなり例外的な研究室に所属できているおかげで、研究にそれほど多くの時間を取られることがなく、今でも競技を続けられていますが、
「学生として競技を続けたいからD進する」みたいなことは一般的ではないでしょう。
だから、研究職として働く準備のために修士課程で研究している人も、
研究の道を突き詰めようという意志を持ってD進した人も、
「陸上競技が好きだから忙しくても研究と両立できる」
という言葉だけでは片づけられないときもあると思います。
そんなときには、一緒に練習し、一緒に院でもバリバリ競技を続けている仲間や先輩の存在が大きな支えになることもあるでしょう。
運営委員の一人である、京都大学法科大学院の原田くんが、「新たな世界を開いてくれた先輩のおかげで、今でも競技を続けられている」ということを院カレブログに書いていました。
まさにそういう「前例」が、ときに院生ランナーの心の支えになっているんじゃないか、と。
どんなに陸上競技が好きでも、
院でも競技を続ける人が数多くいる環境にいない場合や、
箱根駅伝予選会・地方インカレといった、「学生だからこそ出られる」大会に出るチャンスが少ない人にとっては、
「院生になってまで競技を続ける価値があるのか?」と迷いをいだく場面は少なからず出てくるでしょう。
そんなとき、
「院カレで競い合った仲間たちも、きっと今ごろ頑張っているに違いない」
と思えるようになっただけでも、この大会には大きな意義があるんじゃないかな、と感じました。
運営など一切携わっていないのに偉そうですみません。
最後になりましたが、運営委員会のみなさま、同じレースをともにした院生(&学部生・OB)のみなさま、どうもありがとうございました!!
(写真・動画はすべて
から転載いたしました。不都合などありましたらコメントしていただけると幸いです)