走る前に頭の中を空にしておきたい

陸上(長距離)・博士課程での研究について。

2018-01-01から1年間の記事一覧

動作改善

院生になってから半年が経ち、この生活もすっかり板についてきたわけだが、今年の秋冬シーズンは(今のところ)大きな故障もなく練習をこなし、試合にも出場できている。この時期にまともに走れたのは学部1年のときが最後で、そのあとは例外なく夏合宿の終盤に…

心を強くする

後輩たちの予選会の結果は良くも悪くもほとんど予想した通りになった。合計タイムや下位層については予想より少し悪かった。彼らが掲げていた目標タイムと比較して、僕はかなりシビアに現実的なタイムを予想していた。しかし、現実はさらにシビアなものだっ…

人を動かす

先月末の競技会で、今年は予選会を走ることができないことが決まった。9月に入る前くらいから、これはどうも厳しいかなあ、と思っていたから、いざ出場できないことが確定してもそこまで動揺することはなかった。本当にラッキーなら出場できる、くらいの想定…

本質は何か(後編)

WhatとHow こと受験に限らないが、何かしらスキルの上達を図りたいと思い、そのための方法論を知ろうとするとき、僕らはWhat(何をするか)にフォーカスしながらも、How(どのようにするか)は疎かにすることが多い。受験で例えて言うならば、「何の問題集を解く…

本質は何か(前編)

ブログだから、少しくらい自分の過去の体験について話しても許されると信じて書いてみる。受験生だったときの話だ。これを読んでいるのは多分ほとんどが大学の部活の後輩だから、受験勉強の話として役に立つことはあまりないけれど、陸上競技にも通ずるもの…

続けることの価値

才能と努力 「才能と努力」というテーマは、僕が陸上を続ける大きな原動力の一つとなっている。才能とは何なのか。遺伝子?生育環境?それとも、才能という概念はただの幻想なのだろうか。 「GRIT やり抜く力」(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳)によ…

"科学"との向き合い方

経験論と"科学"信仰 先日、父が「科学はすごい」という話を持ちかけてきて少し議論をした。 父は趣味としてウエイトトレーニングを週1で続けている。ベンチプレスの自己記録は120kgとのことだが(一般的にこのスコアがどれくらい凄いのかいまいちわからないが…

ジョグの目的

先日、後輩と練習のやり方について議論になったときに、ジョグはどんなペースでどれくらいやればいいかという話になった。 当然ながら答えのない問いであるし、仮に最適なやり方があったとしても、それは個人個人にとって最適なものであって一般化するのは難…

モチベーション

やりたいことはありますか 小さい頃からずっと「人って何のために生きているんだろう」という疑問を持っていた。今はひとまず「人生に意味なんてない」という答に落ち着いている。そう考えるに至った経緯は長くなるのでここでは割愛する。 「意味はない」と…

練習に正解はない

Which is better? 僕の専攻は大学院入試が割とハードで、希望の研究室に入れるかどうかまでを考慮すると人気どころに入りたい場合にはかなりシビアな戦いになる。 僕の所属する研究室も数年前から人気になり、学部4年次に所属した人がそのまま上がれなくなっ…

調子

「調子が悪かった」 昨年の春頃、京大の院生の方が練習に参加されたことがある。 少し前の京大長距離といえば、全日本大学駅伝に出場したくらいチームとして強かった。院生や上級生を中心に14分前半から後半の層が厚く、国公立大学の長距離としてはずば抜け…

長期的視野

昨日、母親が食後に軽い蕁麻疹を発症した。 もともとアレルギー体質だが、本人曰く「お茶のカフェインに反応したのではないか」ということである。調べてみると本当にそのようなアレルギーが存在するようだ。 それはさておき、アレルギー反応というのは即時…

釈明

初めの記事で何やら後ろめたささえ感じるようなタイトルではあるが、livedoor blogで書いていた記事のリンクから飛んできた人もいると思う(というかそのように仕向けた)ので、どうしてここ(Hatena Blog)でブログを書き始めようと考えたかをとりあえず書いて…